ジャパンディスタイルを狭い部屋で始める方法
ジャパンディという言葉を知ったとき、最初に思ったのは「広い部屋じゃないと無理だ」でした。雑誌やSNSで見るジャパンディの部屋は、たいてい天井が高くて、窓が大きくて、家具が少ない。6畳ワンルームに住んでいる自分には関係ない話だと思っていました。でも実際に試してみると、狭い部屋のほうがジャパンディの原則を適用しやすい面があることに気づきました。
ジャパンディとは何か:30秒でわかる定義
ジャパンディは、日本のミニマリズムと北欧(スカンジナビア)のデザイン哲学を組み合わせたインテリアスタイルです。2010年代に欧米のインテリア業界で広まった言葉で、日本語圏でも2020年前後から使われるようになりました。
共通するのは「余白を大切にする」「自然素材を使う」「色数を絞る」という三点です。北欧デザインが機能性と温かみを重視するのに対して、日本のミニマリズムは「引き算」の美学が強い。ジャパンディはその中間あたりに位置します。
狭い部屋でジャパンディを始める:素材から入る
素材から入るのが一番失敗が少ないです。具体的には、オーク材、リネン、和紙、竹、陶器の5素材を基準にしています。これらは色が自然に近く、他の素材と合わせやすい。
最初の一歩として、クッションカバーをリネン素材に替えるだけでも部屋の印象が変わります。費用は1枚1,500円前後から。大きな家具を買い替える前に、小さなテキスタイルで試すのがおすすめです。
- オーク材:床材、棚、デスクに使いやすい
- リネン:カーテン、クッションカバー、テーブルクロス
- 和紙:照明のシェード、仕切りパネル
- 竹:小物入れ、トレー、ブラインド
- 陶器:食器、花瓶、小物入れ
色の選び方:3色に絞る理由
白、グレー、くすんだ緑(またはテラコッタ)の3色から始めることをすすめています。白は背景色として使い、グレーで落ち着きを出し、アクセントカラーを1色だけ加える構成です。
6畳の部屋で色数が多いと、視覚的に狭く感じます。色を絞ることで、素材の質感が目立つようになり、結果的に部屋が広く見えます。アクセントカラーは季節ごとに変えると、模様替えのコストが低く抑えられます。
よくある失敗:白で統一して殺風景になった
白で統一しようとして、逆に殺風景になった経験があります。白は色ではなく背景なので、白だけでは部屋に奥行きが出ません。グレーや自然素材の茶色を混ぜることで、白が生きてきます。
完璧に統一しようとしないことも大切です。古道具を1つ混ぜる、植物を置く、使い込んだ木の小物を残す。そういう「不揃い」がジャパンディの部屋を人間らしくします。
ジャパンディは完成形を目指すスタイルではないと思っています。少しずつ試して、合わないものを外して、また試す。その繰り返しが部屋を育てていく感じです。